手術部

手術室の使命

ヒロシマ平松病院の理念「思いやりとまごころをもって心身ともに癒やされる医療を提供する」のもとに、“患者さまのために良質な手術医療の環境を整える”ことが、私たちの手術室スタッフの使命です。
手術室では外科系診療科医師、麻酔科医師、手術室専任看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師などがチームを組んで、安心安全な質の高い手術医療を提供するよう日々務めています。

理事長・院長手術

当院の手術医療

当院には4つの手術室があります。これらの手術室で、整形外科手術を中心に消化器外科、呼吸器外科、形成外科、脳神経外科、婦人科、口腔外科の手術を行っています。整形外科は、骨折手術をはじめ、人工関節置換術、脊椎手術など多くの手術を、レントゲン透視装置、ナビゲーションシステム、顕微鏡、関節鏡など高度な手術機器を駆使して行っています。

消化器外科モニター

また消化器外科や呼吸器外科は、内視鏡手術システムを使った体に負担の少ない内視鏡下手術も行っています。さらに顕微鏡を用いたリンパ管静脈吻合などの形成外科手術も数多く行っています。

手術麻酔

当院では全身麻酔や全身管理を必要とする局所麻酔の管理は麻酔科医が行っています。
また、脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)や伝達麻酔・局所麻酔などの麻酔は主に各外科系診療科の医師が担当しています。

副院長麻酔導入

手術室看護

手術専門看護師は手術室を支えるさまざまな業務を行っています。
手術器械の準備や手術の際の“器械だし”は外科医療を支える大切な業務です。手術室に隣接する中央材料室における手術器材の滅菌消毒の管理や、外部から搬入して使用するさまざまな手術器械の管理を行っています。

また“外回り“と呼ばれ、手術中の患者さまの看護に当たる看護師は、手術を受ける患者さまの安全と安心のために、術前訪問や術後訪問を行っています。手術室専門看護師の数名は専門性向上のために、麻酔科学会・手術看護学会の周術期管理チーム資格を取得し、その知識を他の看護師と共有しながら質の高い手術看護の提供に努めています。その他、手術・麻酔に用いる薬品の管理も薬剤部と協力して行っています。手術室の手術スケジュール調整も副院長(麻酔科)とともに行う重要な業務です。

ヒロシマ平松病院 術後疼痛管理チーム

当院では麻酔科医、薬剤師、看護師で構成される術後疼痛管理チームが術後急性期の鎮痛治療(Acute Pain Service)を行っています。

術後の早期の回復には、痛みの緩和とリハビリテーションが大切です。術後疼痛管理チームは、PCAポンプ(鎮痛薬の持続注入器)を使用し、計画的な術後鎮痛を行って、術後の早期離床や体力の回復のお手伝いをします。術後疼痛管理チームの鎮痛サービスについて、ご質問があれば、主治医や病棟看護師にご相談ください。

 

手術室に関するご質問

入院され手術を受けられる皆さま、ご家族の方で、手術室での診療や看護についてご質問や心配なことがございましたら、手術室の術前訪問看護師にご遠慮なくお尋ねください。

薬剤部

「薬剤師」というと、「調剤薬局にいる人…」というイメージが強いのではないでしょうか?直接お会い出来る機会は少ないですが、当院にも薬剤師が複数在籍しており、患者さまの健康のために奮闘しています。

薬剤部の代表的な業務と言えば「調剤業務」です。医師より処方された薬を調剤し、患者さまにお届けします。令和3年6月より、(株)トーショー製の全自動錠剤分包機・調剤監査支援システムを導入し、迅速かつ効率的な調剤が可能になりました。

その他にも、適正量を計算し、安全キャビネットで抗がん剤を調剤する「がん化学療法業務」。医薬品の効能効果や副作用、流通情報など、医薬品ついて様々な情報を収集・管理し治療に活かす「医薬品情報業務」など、様々な薬剤業務を行っています。

医師、看護師等、他部署のスタッフと連携しながら、安全で有効な処方薬を提案し、患者さまのニーズに応える服薬支援を実施しています。
また、学会・研修会にも積極的に参加し、日々の業務に活かせるよう励んでおります。

 

左:全自動錠剤分包機  右:調剤監査支援システム

栄養管理部

栄養管理部の主な業務は、フードサービス(入院患者さまの食事提供)及び、クリニカルサービス(臨床的な栄養管理及び栄養指導)に大別し実施しております。
フードサービスでは衛生管理などの安全性への配慮だけでなく、食事は治療の一環として、病態に合わせた適切な食事を提供しております。美味しく食べていただくことで治療の支えとなるよう、委託業者とともに日々努めております。
そして、食欲の低下した患者さまへは個別対応などを行っております。

クリニカルサービスでは、入院時の栄養評価に基づき、全ての患者さまに栄養管理計画書を作成し、患者さまお一人お一人に合った必要栄養量の算出、適切な食事の選択を行い、医師へ提案しております。
低栄養の患者さまには早期回復・退院に向け栄養サポートチーム(NST)と連携し、栄養状態の改善に取り組んでおります。

また、外来も含め糖尿病、腎臓病、心不全、消化器術後、がん、嚥下障害などの患者さまには栄養指導を行い、
適切でバランスの取れた食事の提案を行っております。