ロボティックアーム手術による人工股関節/膝関節全置換手術を
保険適用で実施しています。

当院では2023年3月末から、日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」を導入し、人工股関節全置換および人工膝関節全置換の手術を保険診療で行えるようになっています。同システムの導入は民間病院で、県内初です。

ロボティックアームを用いての手術において、期待できるメリットは次のとおりです。

*人工関節全置換術を行うと、人工関節の設置精度の向上が認められる。
*人工股関節全置換術では術後の脱臼率の低減が期待できる。
*人工膝関節全置換術では疼痛の低減が期待できる。

変形性股関節症や変形性膝関節症などで悩む患者さまが、人工関節全置換手術後、健康的な生活を送っていただけるよう、当院では今後積極的にロボティックアームを用いた手術を行ってまいります。

【ロボティックアームとは】

一般に「人の手の代わりに作業を行う機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものなどがあります。このたび当院で導入したロボティックアームは、術中に医師が操作をして動かすもので、人工関節を設置する際に傷んだ骨を削るために使われます。ロボティックアームは、治療計画にない部位にさしかかると止まる仕組みになっており、計画外の動きを制御することで、安全かつ正確な手術を可能にします。

(写真)ロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」

膝関節用ロボティックアーム(左) カメラスタンド(中央) ガイダンスモジュール(右)




疾患啓発ビデオ (※音声はもとよりついていません。)


ロボティックアームを使用した人工膝関節置換術

ロボティックアームを使用した人工股関節置換術

写真、動画提供:日本ストライカー株式会社